オク氏夫人伝 フォトエッセイ対訳(5)

p14.
登場人物
クドク/オク・テヨン役
イム・ジヨン
たいそうな出生の秘密なんてない!
奴婢の両親の間に生まれた、生粋の奴婢
キム・ナクス父娘の過酷な虐待に耐えながら、一日一日を乗り越えてきた。
身分は卑しいが、持ち前の賢さで読み書きや算術はもちろん仕事の才覚、運動神経、手先の器用さに至るまで、いずれも秀でた万能な人物。
さらに、困難な状況でも人を先に助ける温かい性格のため、周囲からの協力も得られやすい。
コツコツお金を貯めて父と一緒に逃げ、海辺で暮らすのがクドクの唯一の夢。
そもそも男性に興味がなく、奴婢という身分を子どもに引き継ぎたくないとも考えていたが、仕えている主家の娘と縁談が進むソインの家に隠れたばかりに、主君キム・ナクスと共寝の危機に陥る。
父・ケジュクと辛うじて逃げ出すものの、ケジュクが突如行方をくらまし、宿屋で働きながら父を待つうちに、運命の女性、オク・テヨンと出会う。
長年仕えたソヘお嬢様とは全く違うテヨンお嬢様。
短い間に別の世界があることを知り、オク家の養女になることに決まるが、あろうことかその夜、盗賊の襲撃に遭う。
こうして一人生き残り、清水(チョンス)県に辿り着いたクドクは、偽のオク・テヨンとして第二の人生を送ることになるのだが・・・・・・。
「私は自分が守るべき人を守る」。
p15.
ソン・ソイン / チョン・スンフィ役
チュ・ヨンウ
名門ソン大監家の長男と思われていたが、実は芸妓が生んだ庶子?
書物を読んで勉学に励むより、小説を読んで空想や妄想にふけるのを好み、武芸を磨くよりも絵を描いたり、楽器の演奏や踊るのが好き。
両親に疎まれているため別邸にこもり、「狂人」と呼ばれていたが、愛のためならどんな犠牲もいとわない、朝鮮で最高のロマンティシスト。
伝奇叟(チョンギス)の公演を見に出かけた際、奴婢クドクに出会い、インスピレーションを受ける。たった一度の出会いで魂が根こそぎ揺さぶられ、思いを募らせるに飽き足らず、逃げたクドクが忘れられずに国中を探しまわる、片思いの達人。
庶子という出生の秘密を知り、追われるように家を出て、名前もチョン・スンフィに変え、顔も隠し、伝奇叟(チョンギス)として全国を放浪しながら生きる。
母親譲りの卓越した芸術性に加えて、覆面でも隠しきれない美貌。富も人気も欲しいままの、天性の伝奇叟チョン・スンフィだが、彼の心の中にはただ一人、クドクしかいない。
そんなクドクが自分とうり二つの男と結婚すると聞いても、恋心は簡単には消えず・・・・・・。
「今日は、お前のためだけの伝奇叟になろう」。
p16.
ソン・ユンギュム役
チュ・ヨンウ
ソン・ソインと同じ顔、でも全く違う雰囲気!
新たに赴任した清水県の県監ソン・ギュジンの長男。
見た目はスンフィと見分けがつかないほど似ているものの、性格はまるきり異なる。
見事な容姿や圧倒的な体格は同じだが、ユンギョムの方がずっと素敵に見えるのは、秀でた武芸の腕前から醸し出される男らしさ、決して軽くない声、そして優れた学識と深くて温かい彼の人柄による。
両班家の嫡長子の上、妓楼に出入りするようなこともせず、ひたすら学堂の仲間たちや男子としか付き合わないとの噂もあり、清水県中の良家の娘たちが憧れる理想の花婿候補だったが、実はユンギョムには人に言えない秘密がある。
p17.
ソン・ドギョム役
キム・ジェウォン
幼い頃からずっと、兄嫁命!
幼い時から大人びていたソン家の次男
清水県の県監ソン・ギュジンの次男で、ユンギョムのたった一人弟。
家に危機が訪れた際、荷物を背負って遠くの親戚の家に行こうとした幼いドギョム。
そんな彼を引き留め、そばにいてくれたのは、テヨンだけだった。
ついに家の名誉と財産を取り戻したテヨンを見て、彼は決意する。
「永遠にお義姉様のために生きる。お義姉様のためなら命も懸けられる」。
ドギョムにとってテヨンは母であり、姉であり、恋人であり、唯一の友だった。
ドギョムの人生で最も大切な人は、兄嫁だった。
こうして7年間、テヨンの自慢になろうと必死に努力し、村中の両班家が欲しがるほど立派な青年になった。
結婚相手を探していたその時、テヨンの性格によく似た女性「ミリョン」が現れる。
優しくも芯のある、どこか懐かしいその姿に、どうにも心が」惹かれる。
p18.
チャ・ミリョン役
ヨヌ(ヨンウ。以下ヨヌ)
義昌(ウィチャン)県出身の美貌の女性!
しかし、誰にも明かせない彼女の秘密
麗しい容姿と優しい心根を持つ義昌県出身の女性。
装飾品を渡そうとしただけのドギョムを頑と拒絶した時のような、意外に大胆な面が人々を驚かせるが、これもまた彼女の魅力の一つにすぎない。
ミリョンは、外知部(ウェジブ)の執務室でテヨンと初めて対面する。
依頼人として隣人の事件を代わりに告発しに行った彼女は、証拠となる資料を自ら収集し、関連法令を調べるなど、事件解決に誰よりも積極的だった。
利他的でしっかりした彼女の姿から自分を見出したテヨン。
ミリョンはその心を見抜いたかのように、外知部の仕事を手伝いたいと言う。
喜びと共にミリョンを迎え入れるテヨンと、自然と彼女と親しくなるドギョムだったが・・・・・・。
全てはミリョンの計画通りに進んでいる。
準備は整い、始まりはこれからだ。
p19.
キム・ナクス役
イ・ソファン
ケジュクとクドクの主人で、ソヘの父。自尊心と体面をなによりも重視し、暴力的で冷酷な性格。
キム・ソヘ 役
ハ・ユリ
キム・ナクスが溺愛する娘で、クドクが仕えるお嬢様。頭が悪く、粗暴な性格。クドクへの復讐に燃え、逃げた彼女を見つけようと手段を選ばない。
ケジュク役
イ・サンヒ
キム・ナクス家の奴婢であり、クドクの父。病気がちで怪我を負っていることを苦にし、クドクと逃亡する最中、一人で姿を消す。
セットン(マンソク)
イ・ジェウォン
ソン家の使用人であり、かけがえのない友。ソインが遠くに旅に出てスンフィとして生きることにした際、彼をそばで支えるために名前までマンソクに変える。
マクシム
キム・ジェフア
オク・テヨン一家の賄い婦であり、使用人頭。家の中でテヨンの正体を知っている唯一の人物。
トッキ
オ・デファン
マクシムの友であり、同僚。マクシムとテヨンのためだけに動く忠実な使用人。
クットン
ホン・ジンギ
行動力があり、仕事の才覚もあるため、テヨンと共に外知部の執務室で働く。マクシムとトッキを親のように慕っている。
