鬼宮 フォトエッセイ対訳(28)―ユクソンジェ主演―株式会社コンテンツリー刊

p386-387
片足鬼(ウェダリグィ)
常に笠をかぶり、蓑をまとった片足のお化け
人生が傾けば、死んでもまっすぐ立てない
片足を失った鬼神に関する伝承は、伝統的な民俗信仰において、人生の均衡を失った存在を形象化したものとして解釈されている。
特に朝鮮時代の労働階級、白丁(ペクチョン)、奴婢など、身分差別と身体的障害を両方経験した者たちが無念の死を遂げると、片足鬼となって戻ってくるという民話が多く見られた。
キーワード: 傷 孤独 後悔
#足を引きずる #ぼろ切れ #空腹 #憑依
『鬼宮』に登場する片足鬼は、諦められない鬼である。
傾いた人生を何とか立て直そうとする意志は、お化けになっても続く。
片足鬼はよろめき、揺れながら登場する。
よろよろと後をつけるその歩みの中には、生きたかった気持ちと、恨みを晴らしたいとの最後のあがきが宿っている。
