鬼宮 フォトエッセイ対訳(5)―ユクソンジェ主演―株式会社コンテンツリー刊

p12-13
イ・ジョン キム・ジフン
強盛な国を夢見る改革の君主。
文武を兼ね備えた、生真面目な努力家であり天才肌の君主。
若くして王位に就き、外戚や権力者らと血なまぐさい政争を繰り広げながら、大胆な改革を推し進めてきた。
彼は、父である先王の悲劇的な死が忘れられない。
父の部屋に充満していた腐った肉の匂い、寝具から這い出てくる薄汚い無数の虫、そして、苦痛に悲鳴を上げていた父の姿・・・。
父をそうさせた背後に何かあると察しながらも、強盛な国を築こうと夢見る彼は、私怨に囚われまいとし、大局的な見地から全てを不問に付す選択をする。
王とは、私情に流されてはならない存在だからだ。
ところが、13年の時を経て。八歳になったばかりの幼い世継ぎが、死んだ父と同じ狂気にさいなまれ始めた。
このままでは幼い息子まで死なせてしまうかもしれないという恐怖が、王を襲う。
だが、国王が「淫祀(ウムサ)」を行うことなどありえない。
巫女を都に入ることさえ国法で厳しく禁じているというのに、王である自分が掟を破るなど、到底許せないことだった。
そんなある日、彼の忠臣である検書官ユン・ガプが死の淵から甦ったかと思いきや、宮中で奇怪な行動をとり始める。
悲劇的な家族史の中で押し殺してきた王の個人的で人間的な感情が、ついに爆発してしまう・・・!
